小林 菜美(ソプラノ)
Nami Kobayashi (Soprano) 



国立音楽大学声楽科卒業。同大学院声楽科オペラ専攻修了。二期会オペラスタジオ第36回マスタークラス修了、優秀賞受賞。1995年よりイタリアへ留学。天性の才能に加え、高い技術に裏打ちされた、伸びのある美声は定評があり、透明感を兼ね備えたリリコレッジェロの次代を担う逸材として、高い評価を各方面から得ている。96年第27回日本イタリア声楽コンコルソ金賞受賞、98年第29回ベッリーニ国際音楽コンクール(イタリア)入賞、2000年第36回日伊コンコルソ第3位受賞、01年第1回ノーヴィ国際コンクール第1位優勝。ローマ、ルガーノをはじめイタリア各地、日本、アジアでコンサートを行い、その活動は国内にとどまらない。01年12月バンコックにてパンアジアオーケストラにベートーヴェン「交響曲9番」ソリストとして出演。宗教曲の分野から『フィガロの結婚』スザンナ、『ラ・ボエーム』ミミ、『ポッペアの戴冠』ポッペア、『夢遊病の女』アミーナ、『愛の妙薬』アディーナ、『カルメン』ミカエラ、『ランメルモールのルチア』ルチアなどオペラに出演。1997年国立音楽大学創立30周年記念演奏会に出演し、好評を博す。また2000年及び02年新国立劇場『サロメ』、00年8月二期会オペラ『真夏の夜の夢』、01年新国立劇場・二期会共催公演『カルメン』、『ばらの騎士』、04年『エジプトのヘレナ』に出演。03年日本演奏連盟主催デビューリサイタルでは「フランス歌曲・アリア」をとりあげ、各誌好評を得る。03年10月多数オーディションより選ばれ、愛知県芸術劇場にて粟國淳演出『椿姫』でヴィオレッタ役をつとめ、「的確な歌唱と情感溢れる演技」と各誌にて絶賛を博した。最近では、04年6月新国立劇場『友人フリッツ』スゼル役で主演し清純な村娘にぴったりな伸びやかな美声で演じたと、新聞各紙にて絶賛をあびた。二期会会員。国立音楽大学非常勤講師。