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河野 克典(バリトン)
Katsunori Kono (Bariton) 



山口県出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。ドイツ政府給費留学生(DAAD)としてミュンヘン国立音楽大学に学び、ウィーン国立歌劇場研究員として研鑽を積む。第43回ジュネーヴ国際音楽コンクール声楽部門第2位(1位なし)、第37回ヘルトゲンボシュ国際声楽コンクール歌曲部門第1位、ザルツブルク市賞など数々の賞に輝く。ライン音楽祭、ザルツブルク音楽祭、アムステルダム・コンセルトヘボウ、その他ヨーロッパ各地でのリサイタルをはじめ、オーケストラ、宗教曲の公演に数多く出演。その演奏は、西ドイツ放送協会(WDR)をはじめ、ヨーロッパ各地で放送された。オペラでは、リヨン・オペラ(ケント・ナガノ指揮)「蝶々夫人」のヤマドリ、イタリア・カリヤリ劇場「友人フリッツ」のダヴィド、オランダでの劇場において「御代官様」のT・ルーカスを演じる。
日本国内の活動は、ソニー音楽芸術振興会主催「Performance Today」でリサイタルデビューし、若杉弘指揮のNHK交響楽団定期演奏会においてマーラーの《さすらう若人の歌》を歌い、その瑞々しい歌唱力が絶賛された。その後、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー、日本フィルハーモニーなど、日本の主要オーケストラとの共演も数多い。これまで、小澤征爾、大野和士、クルト・マズア、ゲルト・アルブレヒト、ガリー・ベルティーニ、ユベール・スダーン、オリバー・ナッセンの各氏との共演を重ね、マーラーのオーケストラ歌曲や宗教曲、「カルミナ・ブラナ」等の曲に定評がある。
オペラでは、新国立劇場公演において、モーツァルト「魔笛」のパパゲーノ、プッチーニ「ラ・ボエーム」のショナール、レオンカヴァッロ「道化師」のトニオ役等を、東京フィルハーモニー交響楽団《オペラコンチェルタント・シリーズ》(99年)及び、東京オペラプロデュース劇場公演(02年)において、R.シュトラウス「無口な女」理髪師役、藤原歌劇場団公演(01年)において「イル・カンピエッロ」の騎士アルトルフィ役を演じ、いずれも好評を博した。
歌曲の演奏会に力を入れており、『リサイタル・シリーズ』は、99年〜2000年にかけて清水和音、横山幸雄、小山実稚恵の各氏らと共演による「歌・三夜一夜物語」を、01〜02年にかけてシューベルト3大歌曲「白鳥の歌」「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」を野平一郎、小林道夫の各氏と共演し、ソリストとして独自の世界を切り開いている。現在は03年より5年にわたり10回シリーズで「新・歌物語」を企画・公演しており、第2回「ヴォルフの世界」(ピアノ:野平一郎)では、平成15年度芸術祭優秀賞を受賞するなど、その実力と構成力は高く評価されている。
CDは多数あり、代表的なものとして、シューマン「詩人の恋」(ピアノ:マルティン・ツェーン)、シューベルト「白鳥の歌」「美しい水車屋の娘」(ピアノ:野平一郎)が、ナミ・レコードよりリリースされている。
03年10月まで4年間に渡り、朝日新聞社の「CD視聴室」の選者として活躍。
現在、横浜国立大学、東京藝術大学にて後進の指導にあたる。
平成18年第57回山口県芸術文化振興奨励賞受賞。
(2008/4/25)