内藤 明美(メゾソプラノ)
Akemi Naito (Mezzo Soprano) 



お茶の水女子大学卒業。同大学院修了。東京藝術大学大学院修了。高橋大海、中山悌一の各氏に師事。
在学中より、オペラ、コンサートに出演。青島広志作曲『黄金の国』の初演における“はつ”(準主役)、ロッシーニ作曲『試金石』(日本初演)における主役を演じ、1984年渡独。ドイツ・シュトゥックガルト音楽大学大学院リート科、オペラ科にてさらに研鑽を積む。K.リヒター、U.クッター、G.ホフマンの各氏に師事。
1985年、国際ブラームスコンクール声楽部門2位(1位なし)、さらに1986年、セルトゲンボッシュ国際声楽コンクールにて3位入賞(リート部門首位)、ヨーロッパでの演奏活動に入る。ブラームス音楽祭でのリートリサイタル、ルードヴィクスブルグ音楽祭でのオペラ出演、ドイツ国営放送(ZDF)をはじめとする放送録音と活動の場を広げる。
1992年帰国後は、女性作曲家や、演奏されることの少ない優れた作曲家の演奏に取り組み、毎年リサイタルを開催して高い評価を得ている。(1997年、1998年、2002年は文化庁芸術祭参加。)NHK-FM放送、「夕べのリサイタル」や「名曲リサイタル」でもこれらの曲を紹介し、好評を博す。マーラーの交響曲第8番では、東京公演、オランダ公演でソリストを勤め、ブラームスのアルト・ラプソディーで東京交響楽団と競演するなどソリストとしても活躍。最近では、韓国国立合唱団の招きにより、ソウルでの記念公演ヘンデル作曲「メサイア」のアルト・ソロを歌い、その模様はKBS放送で紹介される。オペラ出演にも積極的で、ビゼー作曲「カルメン」でのカルメン、プッチーニ作曲「蝶々夫人」でのスズキ、グルック作曲「オルフェオとエウリディーチェ」のオルフェオなど新境地を開いている。CDアルバム「現代リートの軌跡」その1をリリース。
第3回大宮真琴賞受賞。現在、東邦音楽大学大学院教授、同大学教授。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。