国立音楽大学卒業、同大学院オペラ科修了。二期会オペラスタジオ第29期生(最優秀賞「川崎静子賞」受賞)及びオペラ研修所第6期生修了。平野忠彦、小松道子、酒井貞子、スーザン・デニス=ガブリエルの各氏に師事。
1985年文化庁芸術家国内研修員、同年第1回日本モーツァルトコンクール第3位、前田銅賞受賞、1991年文化庁派遣芸術家在外研修員としてウィーンに留学。主にオラトリオをコロラトゥーラの歌唱表現と技術について研鑽を積む一方、ウィーン国立音楽大学オペラ科に学び帰国。
1983年大学院「魔笛」公演の夜の女王役でオペラデビュー。1989年二期会の本公演「白い魔笛」で同役をつとめる。これまでに多くのオペラ、ミュージカル、オペレッタに出演。最近では「椿姫」のヴィオレッタ、「こうもり」のロザリンデを好演。
コンサート活動では高音域を駆使した作品で、N響モーツァルトシリーズ、東京交響楽団ベートーヴェン「かんらん山のキリスト」、新日本フィルとのリゲティ「レクイエム」などの現代ものまでレパートリーを広げている。また海外でも2001年アイゼンシュタットでのハイドン「天地創造」は高い評価を得た。
放送関係ではNHK-FM「リサイタル」、テレビ朝日「題名のない音楽会」などで活躍。その他日本歌曲における情感溢れる歌唱に評価が高まっている。二期会会員。
猪本 隆作品による「語り歌曲の世界」CD発売中。
|