東京芸術大学卒業。同大学院修了。1985年第54回日本音楽コンクール第2位。86年文化放送賞受賞。88年ノヴァラ国際音楽コンクール第2位。ティト・スキーパ国際声楽コンクール第2位（一位なし）。92年第1回藤沢オペラコンクール第2位。95年ジロー・オペラ賞受賞。1982年「ラ・ボエーム」のミミでデビュー。87年から90年までミラノに留学。レッチェ市のポリテアマ歌劇場で「ラ・ボエーム」のムゼッタをはじめ、「ファウスト」のマルゲリータ、「蝶々夫人」のタイトルロールなどを演じる。91年のリサイタルで好評を博し、続く二期会創立40周年記念「神々の黄昏」ではヴェルグンデでも高い評価を得た。以後、「ラインの黄金」のフライヤ、藤沢市民オペラ「トゥーランドット」のリュー、小澤征爾指揮／新日本フィル公演「トスカ」のタイトルロール、「トロヴァトーレ」のレオノーラ、鎌倉芸術館／若杉弘指揮「撤羅米（サロメ）」「ポッペアの戴冠」では、歌舞伎の様式を借りて日本の美意識を息づかせてみせた。さらに、東急文化村での「マダム・バタフライ」、「ワルキューレ」のジークリンデ、「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・エルヴィラ、「コシ・ファン・トゥッテ」のフィオルディージ、「オテロ」のデズデモナ、シュレーカー、「はるかなる響き」のグレーテ、そして、ルーマニアのヤシ国立歌劇場では、「蝶々夫人」タイトルロール、「仮面舞踏会」のアメリアを歌い、満場のスタンディングオベーションを受ける。
リリコ・スピントの美声と舞台映えする容姿で、次世代を担うプリマとして期待されている。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。
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