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高橋 啓三(バス)
Keizo Takahashi (Bass) 



東京藝術大学卒業。第44回日本音楽コンクール第2位受賞。1982年第10回、並びに1989年第17回ジロー・オペラ賞を受賞。
在学中に外山雄三指揮『トスカ』のアンジェロッティでデビュー。その後二期会を中心に藤原歌劇団、イタリア歌劇団(NHK)等の公演に出演。豊かな声量を誇る美声のバス・カンタービレとしてオペラに欠くことのできない存在である。主な役に『魔笛』のザラストロ、『リゴレット』のスパラフチレ、『愛の妙薬』のドゥルカマーラ、『タンホイザー』のヘルマン、『夕鶴』の惣ど等があり、スケールの大きい歌唱力と演技力が賞讃されている。二期会創立40周年記念公演『神々の黄昏』ではハーゲンを演じ、「その凄味のある歌唱と演技は一際生彩を放ち、舞台に緊張感を与えるに充分であった」と絶賛された。さらに、1992年二期会公演『ラ・ボエーム』のコルリーネ、1993年同公演『シモン・ボッカネグラ』のヤコポ・フィエスコ、『ラインの黄金』のファーフナー、1994年同公演『フィデリオ』のロッコと立て続けに演じ、第一人者としての地位を揺るぎないものとする。1995年
『トスカ』でスカルピアを演じ、新境地を拓く。最近では愛知県立芸術劇場『トゥーランドット』ティムール、仙台フィル定期演奏『青ひげ公の城』タイトルロール、二期会公演『コシ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソを演じ、1997年には新国立劇場開場記念公演『ローエングリン』にハインリッヒ国王役で出演。1998年には二期会公演『フィガロの結婚』ではタイトルロールを演じて好評を博した。1999年3月、4月には仙台開府四百年記念事業、三善晃『遠い帆』で伊達政宗役を仙台と東京で好演し、2000年の再演にも出演した。一方、オラトリオ分野でも「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ロ短調ミサ」「天地創造」「エリア」「メサイヤ」、ヴェルディ・モーツァルト・ドヴォルザーク等の「レクイエム」「スタバト・マーテル」「第九」など幅広いレパートリーを持ち、W・サヴァリッシュ、O・スイットナー、J・フルネ、R・マゼール、プロムシュテット等の指揮でN響定期をはじめ主要オーケストラと共演も多く、我が国を代表する歌い手として活躍している。東京音楽大学名誉教授。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。(2018/12/3)